コロナウイルスの影響により、リモートワーク、テレワーク移行期が到来。
すでに会社から携帯を支給されている人もいれば、これから支給される人も増えてくるはず。
そんな会社から支給される携帯、残念ながらガラケーを支給されてしまうor支給された人、多いと思うんですよね。
自分もその一人で、2011年にiPhoneに移行して以来、ガラケーなんてほどんど触っていない。
そして残念なことに、F-10BというDocomoガラケーが会社から支給されてしまった。
Totti – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
ガラケーの物理キーの入力のしにくさ、フリックが使えないことのストレス。
カーソルを移動させてやりたいことを選択するという化石ユーザインタフェースに顔面真っ青。
これまでも会社からガラケーを支給されていたけれど、
転職を機に電話を使う機会が急増し、日々ガラケーを手に取るたびにウンザリ。
だけどふと気づいた。
あれ?支給されたガラケーについているFOMA SIMを別のスマートフォンに差し替えれば、
このストレスから解放されるんじゃないか?
会社支給ガラケーで悩む人必読!
この記事を読めば物理キーカチャカチャから解放される(かもしれません)
ガラケー主流の標準SIMカード、そのサイズ変更にはある問題が
まずはガラケーに使われているSIMカードのサイズを確認しよう。
自分が持っているガラケーはDocomoのFOMA端末F-10B。
SIMは標準SIMとか通常SIMと呼ばれる、昨今のスマホでは使われない大きさのもの。
おそらく多くのガラケーがこの標準SIMを使っていると思われる。
実はドコモショップ等に行けばSIMカードのサイズ変更が普通に可能。
手数料2000円でMicro SIMやNano SIMに変更できる。
あとはFOMA SIMが使えるDSDVとかDSDSと呼ばれる機能に対応するスマホを選べばOK。
しかし難点がひとつ、それはSIMカードサイズ変更手数料の支払い方法だ。
この手数料はショップ窓口で現金・カード支払いすることができない。
月々の通信料に加えてこの手数料が引き落とされる形式のみなのである。
今回、自分が所有しているのは会社支給携帯のため、
勤めている会社にSIMカードサイズ変更手数料が請求されてしまうことになる。
これは非常に具合がよろしくない!
じゃあどうする?
方法はひとつ、この標準SIMのまま使えるスマホを探すしかない!
3Gスマートフォンなら標準SIM差し替えでそのまま使えそう
Webで調べた結論。
・今一般に流通しているほとんどのスマホは4G LTE対応(4Gスマホ)
・SIMカードスロットがひとつしかない4GスマホにFOMA SIMを差して使うことはできない
・SIMカードスロットが2つ以上ある、一部の4GスマホならFOMA SIMが利用可能(DSDV対応)
・しかし、標準SIMカードサイズに対応するDSDV対応4Gスマホは探した限り、ない!
つまり2020年現在、一般的に流通している4G SIMフリースマートフォンに、
ガラケーに差さっている標準SIMを差して使うことはまず不可能。
でもあきらめきれない! 4Gスマホがだめなら、3Gスマホは・・・?
そういえばお古のiPhone 3G、これは標準SIMじゃないか。
試したら電波をちゃんと掴めている。
どうやら、3Gスマホなら標準SIMカードのままFOMA SIMが使えるようだ。
でも、もう電池もヘタっているし、iPhone 3Gをバリバリ外で使うのはちょっと恥ずかしい。
どうにか少しでも新しい端末を調達できないか?
今でも新品で買える標準SIM対応3Gスマートフォンがあった!
あるもんですね、Amazonで探してみたら標準SIM対応3Gスマートフォンが2台見つかった。
しかも、今でも新品で購入可能。
レビューを見てみると、FOMA SIMを使って運用中とのコメントもちらほら。
性能抜群!という評価で埋め尽くされてはいないが、ガラケーから脱却できるなら価値はある。
geanee FXC-35
- Android 4.4
- デュアルSIM&SIMロックフリー
- 標準SIMカードスロット×2
- 3.5inch ディスプレイ
- RAM 512MB / ROM 4GB
- バッテリー1420mAh
- Micro USB
- 重量111.2g
Acer Liquidに比べ評価は良好。
3.5インチと画面が小さい上、バッテリ容量は+120mAhあるのでバッテリ重視ならこちらか。
重量が112gと軽いのも良い。
Acer Liquid Z200
- Android 4.4
- デュアルSIM&SIMロックフリー
- 標準SIMカードスロット×1、Micro SIMカードスロット×1
- 4inch ディスプレイ
- RAM 512MB / ROM 4GB
- バッテリー1300mAh
- Micro USB
- 重量130g
電池持ち悪いとの評価がちらほら。
上のgeanee FXC-35よりも画面が大きいが、その分重く130g。
Micro SIMのスロットがあるので、こちらが好都合の人がいるかも。
価格はこちらのほうが安い。
3Gスマホ geanee FXC-35を買ってみた
新品を買おうか迷ったのだが、中古で程度の良いものを見つけられたので購入。
プラスチッキーで液晶もきれいとは言えないが、それでもガラケーよりはましだ。
裏蓋と電池をはずしたところ。
ただでさえレアな標準SIMカードスロットが2つもある。
写真等データ保存する気もないのでSDカードは差す必要はないかな。
FOMA SIMでDocomo電波がつかめた!
それではガラケーからSIMカードを抜いてgeanee FXC-35へ入れ替え、電源ON。
ちゃんとDocomoと認識してくれている。
通話着信・発信まで確認完了。
これで物理キーのガラケーとおさらば成功だ!と思ったのですが…。
SMS受信だけなぜかできない
うーん。SMS送信は正常にできるのだが、他ケータイから受信することができない。
何かの設定だろうか?ここはもう少し調査が必要だ。
自分はSMSを使わないので許容範囲内だが、ここがネックになる人はいるかもしれない。
FOMAガラケーから標準SIMカード対応3Gスマホにしてよかったこと
時代遅れの3Gスマホだが、それでもガラケーから乗り換えると非常に恩恵が大きい。
- ガラケーの物理キーポチポチから、現代的なフリック入力ができるようになった
- ガラケーの特殊な充電端子がMicro USBになり、専用ケーブルを持ち歩く必要がなくなった
- ガラケーのイヤホン端子(充電端子と共用)が普通のステレオミニプラグになり、専用イヤホンを持ち歩く必要がなくなった
- ガラケーではできなかったBluetooth接続が可能になり、ハンズフリー通話が実現
- Wi-Fi接続すれば、ガラケーではできなかった、GmailやOutlook等のメール確認が可能
- Wi-Fi接続できれば、メインスマホがトラブった時の予備スマホとして使えそう
- ガラケーより画面が大きく、見やすくなった
- ガラケーからスマホにして、10gくらい軽くなった
- 着信確認するのに、いちいち折り畳み携帯を開ける手間がなくなった
SMS受信できないのが多少気になるが、こうして書き上げてみるとスマホ化のメリット多過ぎ!
個人的には大成功、今のところ非常に満足できている。
さらに、腐ってもAndroidなのでまだまだ拡張性がありそう。
この会社用FOMA 3G AndroidスマホからメインのiPhone 11に着信を通知することができるかもしれない。
この拡張性もガラケーではできない芸当だ。
やっぱりやってよかったなぁ。
デメリットはSMS受信とバッテリ持ちぐらい
使用して3日目、感じたデメリットはそう多くはない。
- SMS受信ができない(設定でなんとかできるかもしれないが、まだ不明)
- バッテリ持ちはガラケーの方がよさそう
電池持ちはまだ十分検証できていないが、たぶんガラケーには劣る。
それでも、2日は充電なしでやっていけそうだ。これで十分以上だろう。
別にこの端末で頻繁に作業するわけではないので、電池の減りもたかがしれている。
SMS受信については引き続きトライしてなんとか解決したい。
会社支給の標準SIMカードFOMAガラケー使いはぜひ。異次元の快適さです。
なかなか情報収集に時間がかかったものの、やってみて大満足。
ガラケーから3GスマホにFOMA SIM差し替えるだけ。これだけで非常に大きい恩恵がある。
3Gスマホを新品で買っても1万円、これぐらいなら投資よりメリットの方が大きいと断言できる。
会社支給のFOMAガラケーに悩む、すべての人へ。
3Gスマホを買って差し替えるだけで、めちゃくちゃ快適になりますよ!
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